3. 展示詳細
3.1. ブース展示
ブース展示では、4帖ぐらいのスペースに柱をたて、パネル展示と現地で調達した説明員による STOCの説明とスイート展示の紹介を行いました。3日間で100人以上の方にブースへ来場いただき、来場者には
STOC 紹介パンフレットと STOCマウスパッドを進呈しました。
会場を見渡すとツール展示が多く、このツールを導入すれば、全体でどれだけコストが削減できる、あるいは競争力のある製品が作れるという視点から見ている人が多いためか、『ツールではなくて言語です。さらにコンソーシアムの活動を紹介しています。』というと少し引いてしまわれるご様子でした。それでも、抽象度の高いシステムレベルで設計して、それをHW/SWなりの詳細仕様へと仕上げていく設計手法が必要になるという点は、皆様納得されて、『SpecC言語はそのための言語であって、業界全体の利益になるから、コンソーシアムという活動で言語の標準化と利用促進を図っている。』という説明を展開し、広くSpecC言語の普及活動を行いました。
SpecC言語自体の一般的な認知度はまだ高いとは言えませんが、最近出版されたSpecCの本 (Gajski, Zhu, Doemer,
Gerstlauer and Zhao. "
SpecC".
Kluwer Academic Publishers) を販売する同会場内の出版社ブースでは、出版社が用意した100冊の本が2日で売り切れるという超人気ぶりで、言語と設計方法論への関心の高さがうかがえました。
展示に対する一番多い質問は、『SystemC と SpecC との違い』についてでした。これに対しては、SystemC と
SpecC は競合するものではなく、SpecC で仕様を記述しこれを改良して詳細化し、その結果を HW/SW のターゲットに合わせて
SystemC なり HDL なり C/C++ 言語なりへ変換して下位のエンジニアリングツールへと受け渡すので、SystemC
と SpecC は互いに相補的な位置付けにあるという旨の説明をすると、なるほどと納得していただけました。次に多かったのは『ツールはあるのか?』という質問でした。これに関しては現時点ではメンバ企業のいくつかで仕様入力ツールを開発中であるという説明しかできず、もう少し切れの良いパンチが欲しいところでした。