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ニュースリリース 2001−6−12
SpecC・テクノロジー・オープン・コンソーシアム
オープンソース・フリーソフトの設計コンパイラをリリース 本日、「SpecC・テクノロジー・オープン・コンソーシアム(以下:STOC)」は、カリフォルニア大学アーバイン校(以下:UCI)の組込み計算機システムセンター(以下:CECS)に委託していた、SpecC言語の参照コンパイラが6月4日に公開リリースされたことを発表いたします。 SpecC言語の参照コンパイラ(註1)は、オープンソースであり、且つ、フリーソフトとして公開されました。近年、LinuxやGNUに代表されるように、設計技術の普及とツール開発のビジネスの促進のために、設計技術の標準化すべき部分をオープンソース形式でフリーソフトとして開発、保守することで標準化を目指す一方で、ユーザのサポートや設計支援ツールはツールベンダーのビジネスとして進めることが、業界のトレンドとなりつつあります。SpecC言語参照コンパイラは、組込みソフト設計業界やシステムLSI設計業界をターゲットとしており、組込みソフトツール業界やOS業界では認知されているこのトレンドを、EDA業界にも持ち込むものです。
ライセンスにはバークレー ソフトウエア ディストリビューション(BSD)ライセンスを使います。製品に組み込んで事業をすることが可能で、GNUライセンスよりも、ビジネスに向いたライセンスです。詳しくはhttp://www.opensource.com/にライセンス全文がありますのでご覧下さい。 (以下、UCI発のニュースリリースの一部を抄訳して流用しているところがあります。) 「SpecC言語の参照コンパイラのリリースは、SpecC言語がシステム仕様記述言語として世界標準となるための、重要な第一歩となります。SpecC言語は、設計方法論も組合せながら、世界標準となっているC言語を基に分かりやすく拡張されており、組込みソフトの技術者にとっても、ハードウエアの技術者にとっても、使いやすく魅力的な言語となっています。」とSTOCのSpecC言語仕様WG主査である藤田 東大教授は表明しています。 SpecC言語はシステムレベル設計言語で、組込みシステムやその他の電子機器の製品仕様設計と詳細設計の両方をC言語で効率良く設計できるようにするために開発されました。システムの仕様定義が判りやすくなり、設計部門間での誤解や曖昧さによる設計間違いが減ります。SpecC設計方法論が、仕様から詳細設計へ至る、設計の詳細化、合成の手法を提供しており、併せて高い設計生産性を提供することができます。 SpecC言語の実験を早期より進めてきたモトローラの半導体製品セクター システムアーキテクトのマイク・オリバレス氏は「モトローラ社内では、SpecC方法論は設計の品質と生産性の両方を同時に大幅に改善できるポテンシャルがある、と評価されています」と表明しています。 今回の公開リリースには、コンパイラ、シミュレータ、テストベンチの三つがオープンソースで含まれています。SpecC参照コンパイラはSpecC記述を入力とし、C++記述に変換して出力します。シミュレータはC++記述をコンパイル・実行する際に必要となります。さらに、コンパイラやシミュレータの動作を確認するテストベンチが用意されています。SpecC生みの親であるガイスキー教授率いるCECSのウエブサイトで公開されています。現在はLinuxとSolarisで動きますが、将来はWindows NTにもポーティングされる予定です。 「SpecC参照コンパイラを予定通りの時期に公開リリースできたことに満足しています。将来のリリースについても同様に計画通りに進めるよう努力します。リリース後最初の10日で既に600件を越すアクセスがありました。これこそパブリックドメインソフトの力であり、STOCの活動が受け入れられていることを示すものだと思います」とガイスキー教授は述べています。 「メンター・グラフィックスはSTOCがLanguage Reference Manualの内容を明確にするため、リファレンス・コンパイラをインプリメンテーションしたことを大変喜ばしく思います。これによって、さまざまなオープンスタンダードがLRMをインプリメンテーションする際もその解釈が限定されます。積極的に行動をおこし、リファレンス・インプリメンテーションの制定を推進したSTOCのメンバーの熱意は賞賛されることでしょう。」とメンター・グラフィックス社のプロダクトライン・ディレクター SoC Verificationであるマイケル・チェン氏は述べています。 参照コンパイラープロジェクトの活動(註2)の援助は、主にSTOCの会員が直接UCIに対して行っています。STOCの会員になっている組織(人)はモトローラ、トヨタ自動車、東芝、日立、富士通、ヤマハなどのシステムハウスの他、EDAツールベンダーや組込ソフトツールベンダー、大学教授などです。
ガイオ・テクノロジー(株) 代表取締役社長 国峯幸雄氏は、「SpecCコンソシアムの「オープンソース・デザインコンパイラ」のリリースを心より歓迎する。SpecCに限らずインフラ系ソフトウエアのオープンソース化は、顧客の短期間での試作利用を可能にし、我々ツールベンダーにとってもさらにその周辺の独自ツールを開発してビジネスにする事が容易となる。ガイオでは、今回のSpecCコンパイラの周辺ツール開発を行なって次世代のデザイン環境構築を強力に進めていく予定である。」 (株)インターデザイン・テクノロジー代表取締役社長 山本節雄氏は「真にオープンな参照コンパイラーの公開は、組み込みシステムを中心とする電子機器産業並びに設計ツール業界の双方の技術力向上と事業的発展に大きく寄与することと期待しています。」 SpecC言語とSTOCについて:
CECSについて: 以 上
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