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SpecC言語の新バージョンVersion2.0を公表
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2002.12.26


2002年12月26日 SpecC言語WGはリファレンスマニュアルVersion 2.0 を公表しました。

 SpecCテクノロジー オープン コンソーシアム(STOC)が、SpecC言語の新バージョンSpecC version2.0の言語参照マニュアル(Language Reference Manual)を公開。HWやSWの並列動作をより簡潔明確に記述ための機能強化が行われ、RTL記述用の文法が追加された。HW/SW業界の両方にわたる設計効率化と標準の確立を目指す。

 本日、「SpecC・テクノロジー・オープン・コンソーシアム(以下:STOC)」は、言語仕様WG(以下:LS-WG)にて進められてきたSpecC言語の拡張議論が終結し、SpecC言語新バージョンVersion2.0の言語参照マニュアル(LRM)が12月26日に公開リリースされたことを発表いたします。

 SpecC言語はシステムレベル設計言語で、組込みシステムやその他の電子機器の製品仕様設計と詳細設計の両方をC言語で効率良く設計できるようにするために開発されました。システムの仕様定義が判りやすくなり、設計部門間での誤解や曖昧さによる設計間違いが減ります。SpecC設計方法論が、仕様から詳細設計へ至る、設計の詳細化、合成の手法を提供しており、併せて高い設計生産性を提供することができます。

 2001年2月のSpecC言語version1.0の制定以来、LS-WGは欧米日などのワールドワイドな研究者30名強からなる言語専門家チームを結成し、組込みソフト設計業界やシステムLSI設計業界をターゲットとした機能強化の議論を行ってきました。その成果が2002年6月のSTOC総会にて承認され、以降、LRM及びリファレンスコンパイラの開発が進められてきました。この度、LRMが完成したことから、本日の公開リリースとなったものです。

 「SpecC言語は、設計方法論も組合せながら、世界標準となっているC言語を基に分かりやすく拡張されており、その簡便な表記法が多くの人に認められ、システム仕様記述言語として世界的に注目を浴びています。今回の機能強化では、組込みソフトの技術者にとっても、ハードウエアの技術者にとっても、より使いやすく魅力的な言語となりました。」とSTOCのSpecC言語仕様WG主査である藤田 東大教授は表明しています。


 今回の機能強化では、並列動作の記述を更に容易かつ明確なものとするために検討が加えられ、主に以下の点について機能強化されました。
  • 並列動作の実行セマンティクスの明確化
  • 排他的実行のメカニズムの明確化
  • エンドユーザ向けの標準チャネルライブラリによる並列動作の容易な記述
  • HWの並列動作の一つであるRTL記述手法を強化
    - クロック信号に同期する変数の導入
    - クロック信号に同期するFSM構文の導入
  • 固定小数点型、バッファー型変数、等の各種文法追加・強化
 以上により、仕様設計から詳細設計への橋渡しをする従来の機能に加えて、HW設計SW設計のどちらにおいても詳細設計に活用できるようになります。詳細はLRMをご覧下さい。LRMはSTOCのホームページ(http://www.specc.gr.jp/)から技術ドキュメントのページに行けば入手できます。

 今回の公開リリースに引続き、SpecC参照コンパイラ(SCRC)(註参照)のversion2.0対応が予定されています。

 「新しいSpecC言語が制定されたことは、組込み計算機システムの設計技術の進歩に大きな貢献となるだろう。SCRCのversion 2.0対応版は2003年の第一 四半期のリリースを予定している。」とSCRCの開発を担当しているカリフォルニア大学アーバイン校組込み計算機システムセンターのライナー・デーマー氏は述べています。

 LS-WGでは今後の機能拡張を検討するためにversion3.0の強化テーマの策定に入っています。多くのユーザの声を集めて、今後もSpecC言語ならびにSpecC設計方法論が組込みシステム設計やSoC設計の品質と生産性の両方を同時に大幅に改善できる技術でありつづけることを目指します。


註:SpecC参照コンパイラ
STOCが制定するSpecC言語リファレンスマニュアルに則った参照モデルを開発し、配布することにより、言語マニュアルでは書ききれない詳細な部分に至るまで理解しやすくなります。オープンソース、かつ、フリーにて公開することにより、多くの方に使っていただけるようになるだけでなく、言語構造の理解の促進や、ツール間の互換性確認のために活用することが出来ます。SpecC生みの親であるガイスキー教授率いる組込み計算機システムセンター(CECS)のウエブサイト(http://www.cecs.uci.edu/~specc/reference)で公開されています。開発プロジェクト活動は、寄付金や研究委託など、さまざまな方法によって、STOCの会員が直接UCIを支援します。本活動にご賛同の方は、是非UCIをご支援ください。

SpecC言語とSTOCについて:
本コンソーシアムは、携帯情報端末やセット・トップ・ボックス、電子制御ユニット等の電子機器の商品企画から設計に至る商品開発プロセスを統合するために、新たな仕様記述言語「SpecC言語」の普及とその利用技術を確立することを目指して、1999年11月10日に国内外24社の賛同を得て発足しました。現在は国内外30社強の企業と、多くのアカデミックメンバーにより運営されています。http://www.SpecC.gr.jp/をご参照ください。

CECSについて:
組込計算機システムセンターはUCI(米カリフォルニア大学アーバイン校)にある研究センターで、無線機器、医療機器、自動車搭載機器、プロダクトオンデマンド技術などの、組込システムの研究にたずさわっています。


このニュースリリースについての連絡先
SpecCテクノロジーオープンコンソーシアム
〒105-0014
東京都港区芝3丁目43番16号 (株)インターデザイン・テクノロジー内 STOC事務局
伊藤 又は 石井
TEL03-5730-2571 FAX03-5730-2596 E-Mailinfo_SpecC@specc.gr.jp
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